『高松設計事務所の仕事A』

■ 木組み ■


木組みは、渡り顎と呼ばれる仕口と通し貫による伝統軸組工法を基本と
しています。在来工法や2×4工法とは違い、伝統軸組工法は金物に頼
らずとも木の復元力によって高い耐震性を備えています。そこに、杉板
や合板等を貼る事によって、建物全体の変形を防ぐ補強を施しています。

渡り顎 渡り顎

上下の梁をがっちりと噛み合わせる仕口です。長い柱のホゾによって木材同士をつなぎとめ、木の復元力によって地震の力を吸収します。

通し貫 通し貫

柱列に一直線に貫を通し、さらに合板や杉板をはめ込むことによって、柱の列がひとつの構造体になります。伝統構法と新素材を組み合わせた工夫です。大きな地震では軸組みが建物を守ると同時に、多少の揺れでもビクともしません。

大黒柱 大黒柱

構造的にも精神的にも家の支えとなる柱です。家の中心、家族の集まる部屋あって、ご家族の暮らしを代々見守ります。

建方完成 建方完成

100年、200年・・・木の生きた年月以上に建物が長持ちするように、丈夫で堅固な木組みを目指しています。